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2025/11/11

睡眠と歯の深い関係~歯ぎしり・食いしばり・無呼吸を防ぐためにできること~

皆さま、こんにちは。武蔵浦和駅近くの「いちかわ歯科」院長の市川です。
今回は「睡眠と歯科の関係」についてお話したいと思います。
眠は心身の健康に欠かせないものですが、実は歯科領域とも深いつながりがあります。
 
【睡眠と歯の関係】
1. 歯ぎしり(ブラキシズム)
寝ている間に無意識に歯を強くこすり合わせる「歯ぎしり」。歯の摩耗やヒビだけでなく、顎関節や筋肉にも大きな負担を与えます。
結果として、歯がしみる、肩こりや頭痛につながることもあります。

2. 食いしばり
睡眠中だけでなく、日中のストレスや集中時に強く噛みしめてしまう「食いしばり」。
慢性的に顎関節に負担がかかり、顎関節症や歯周病の進行リスクを高めます。

3. 睡眠時無呼吸症候群
眠っている間に呼吸が一時的に止まる状態で、放置すると生活習慣病や心疾患のリスクを高めます。
歯科では、専用のマウスピースを用いた治療が有効な場合があります。
 
【良質な睡眠を得るための生活習慣】
歯ぎしりや食いしばり、睡眠時無呼吸といったトラブルは、睡眠の質の低下と深く関わっています。
ここでは、日常生活で取り入れたい「睡眠の質を高める工夫」をご紹介します。

1. 就寝時間を整える
毎日同じ時間に眠り、同じ時間に起きるリズムを作ることで、体内時計が安定し、自然と眠りにつきやすくなります。

2. 脳を休ませる習慣を作る
寝る前のスマートフォンやPCは、脳を興奮状態にし眠りを妨げます。
就寝1時間前は「心を落ち着かせる時間」として、ブルーライトを避けましょう。

3. ゆったりと過ごす
瞑想、ストレッチ、軽い読書などで心を整えると、副交感神経が優位になり、深い眠りにつながります。

4. 入浴は熱すぎないお湯で
寝る1〜2時間前にぬるめのお湯に浸かると、体温が自然に下がるタイミングで入眠しやすくなります。特に、40℃以下くらいのぬるめのお湯に10〜15分程度浸かり、体の深部をしっかり温めることが推奨されています。熱すぎるお湯は逆に交感神経を刺激して覚醒してしまうため注意が必要です。

5. 食事と飲み物に気を配る
• 夕食は早めに済ませる:就寝直前の食事は消化にエネルギーを使い、睡眠の質を下げます。
• カフェインを控える:コーヒーや緑茶などは夕方以降は避けるのが安心です。
• 寝酒はNG:アルコールは寝つきを助けるように見えて、深い眠りを妨げます。
 
睡眠の質が改善されると、歯ぎしりや食いしばりの頻度が減り、歯や顎への負担も軽減されます。
また、睡眠時無呼吸症候群のリスク管理にもつながります。
つまり、良質な睡眠は歯の健康に直結しているのです。歯科は「お口の健康」だけでなく「全身の健康」にも深く関わる場所です。当院では、歯ぎしり用のマウスピース作成や睡眠時無呼吸症候群への対応も行っていますので、気になる方はぜひご相談ください。
 
歯科と睡眠、一見すると別の分野のように見えますが、実は密接な関係があります。
質の良い睡眠を得ることが、歯の寿命を延ばし、全身の健康を守る第一歩です。
皆さまも、日々の生活習慣を見直しながら、口元から全身の健康へとつなげていきましょう。
 
医療法人H-P Smile いちかわ歯科
院長 市川賢一
〒336-0031 さいたま市南区鹿手袋
【中浦和駅】【武蔵浦和駅】からのアクセスも便利です。

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