生涯自分の口から美味しく食べられるために 〜口腔機能低下症、ご存知ですか?〜
こんにちは。
さいたま市南区鹿手袋にあるいちかわ歯科、院長の市川賢一です。
当院は、中浦和・武蔵浦和エリアにお住まいの皆さまに長くご愛顧いただいております。
さて、突然ですが、皆さんは国民的アニメ『サザエさん』の波平さんのご年齢をご存知ですか?
波平さんの設定年齢は54歳。私は、今年その波平さんの年齢を超え、55歳になりました。
実はこの“波平さん54歳”という設定、連載当時(昭和20〜30年代)の日本では「そろそろ定年を迎えるお父さん」というイメージだったんです。
当時の日本人の平均寿命は男性で60歳前後。54歳というと「もうそろそろ隠居も考え始める年頃」という位置づけでした。
しかし現代はどうでしょう。
厚生労働省の最新データ(令和5年簡易生命表)によると、日本人男性の平均寿命は約81歳、女性では87歳を超えています。
100年人生と言われる時代になり、「定年=60歳で隠居」というのは昔話。
70代、80代になっても自分の足で歩き、自分の口で食べて、楽しい老後を送ることが目標になっています。
口腔機能低下症とは?
しかし、年齢を重ねると誰でも避けて通れない問題があります。
それが「口腔機能低下症」です。
私たちの口の中の機能は、歯だけではなく、舌・唇・頬の筋肉・咀嚼力(かむ力)・嚥下力(飲み込む力)などが複雑に協調して成り立っています。
ところが年齢を重ねると、この機能は少しずつ、しかも自覚のないうちに衰えていきます。
例えばこんな兆候はありませんか?
硬いものが噛みづらくなった
食事中にむせやすくなった
飲み物がのどにつっかえやすい
口の中が乾きやすい
舌や口の中が汚れやすい
これらは口腔機能低下のサインです。
放っておくと、食事の量が減り、栄養バランスが崩れたり、誤嚥性肺炎のリスクが高まったりしてしまいます。
「まだそんな年じゃないし…」と思う方も多いかもしれませんが、
50歳を過ぎると口腔機能低下症のリスクは誰にでもあります。
保険適用での口腔機能検査と管理
そんな中、ありがたいことに現在では日本の健康保険制度で「口腔機能低下症」の検査・指導管理が受けられるようになっています。
50歳以上の方であれば保険適用での検査が可能です。
口腔機能の状態を専門的に検査し、必要に応じてリハビリやトレーニングを行うことで、衰えを予防したり改善したりすることができます。
お口の健康は、全身の健康と大きく関わっています。
例えば、食事を美味しく安全にとれることで、生活の質(QOL)は大きく向上しますし、
認知症予防やフレイル(加齢による虚弱)予防にもつながります。
詳細情報はこちら
「口腔機能低下症ってもっと詳しく知りたい!」という方は、
歯科医療メーカー(株)GCの公式ホームページにわかりやすい説明が掲載されていますので、ぜひご覧ください。
https://www.gcdental.co.jp/product/oralfunction/patient/
まずはお気軽にご相談を
口腔機能低下症は、早めに気づいて対策することで予防できる時代です。
「ちょっと噛みにくいな」「飲み込みづらいな」と感じたら、些細なことでも大丈夫です。
当院では、私市川をはじめスタッフ全員が皆さまの『お口の健康寿命』を延ばすお手伝いをいたします。
中浦和・武蔵浦和エリアにお住まいの皆さまにとって、
いちかわ歯科が“かかりつけ歯科医院”としてお役に立てれば幸いです。
気になることがありましたら、どうぞお気軽にお声がけください。
ご来院を心よりお待ちしております。
医療法人H-P Smile いちかわ歯科
院長 市川賢一
〒336-0031 さいたま市南区鹿手袋
【中浦和駅】【武蔵浦和駅】からのアクセスも便利です。