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2026/09/15

日本小児歯科学会で学んだ「口腔機能発達不全症」の最新知見

こんにちは。
武蔵浦和・中浦和エリアにある、いちかわ歯科です。

先日、沖縄コンベンションセンターで開催された第64回日本小児歯科学会大会へ参加してまいりました。
今回の大会テーマは、「チャンプルーの心で育むこどもの笑顔」

全国から小児歯科に携わる歯科医師や医療従事者が集まり、子どもたちの健やかな成長を支える最新の研究や診療について活発な議論が行われました。

私自身も、日々の診療で取り組んでいる症例についてポスター発表を行い、多くの先生方と意見交換をする貴重な機会となりました。

「小児歯科」というと、
・むし歯の治療
・フッ素塗布
・歯並びの相談
というイメージを持たれる方が多いと思います。

もちろん、それらも大切な診療です。
しかし、現在の小児歯科はそれだけではありません。
今回の学会でも、とくに注目されていたテーマの一つが、「口腔機能発達不全症」でした。

食べること、噛むこと、飲み込むこと、話すこと、そして呼吸。
これらのお口の機能を子どもの頃から健やかに育て生涯にわたる健康につながるという考え方が、今の小児歯科医療では非常に重要視されています。

今回、私が特に印象に残ったのは、口腔機能だけを見るのではなく、その子どもの発達特性や心理面、生活習慣、家庭環境まで含めて総合的に評価することが大切であるという考え方でした。

例えば、
・口呼吸をしている
・姿勢が悪い
・食べるのが極端に早い
・うまく飲み込めない
・発音が気になる
・朝なかなか起きられない
一見すると別々の問題に思えるこれらの症状も、お口の機能や成長発達と深く関係していることがあります。

私たち歯科医師はお口の中を診ることで、その背景にある成長や発達のサインに気付くことがあります。
だからこそ、「歯だけを見る」のではなく、「子ども全体を見る」という視点がこれからますます重要になると感じました。

今回の学会でわたし自身も「口腔機能発達不全症を伴う前歯部開咬治療においてBFT(舌の使い方や唇の力、正しい飲み込み方、鼻呼吸などをトレーニングし、お口の機能を育てていく治療法)の有効性を認めた1例」という内容で発表を行いました。

BFTは、歯を動かすだけではなく、お口の正しい使い方や舌・唇・呼吸などの機能改善を目的としたアプローチです。
歯並びだけを整えても、お口の機能が改善されなければ、後戻りや新たな問題につながる可能性があります。
だからこそ、機能を育てることが大切なのです。

発表後には、全国で活躍されている先生方から多くの質問やご意見をいただき、私自身も非常に多くの学びを得ることができました。
自分たちが取り組んでいる診療を客観的に見つめ直すことができたことは、今後の診療にとって大きな財産になりました。

口呼吸や口腔機能の問題は、放っておけば自然に改善するとは限りません。
成長期だからこそ、改善できることも多くあります。

私たちは、「様子を見ましょう」だけではなく、「今できることは何か」を保護者の皆さまと一緒に考えていきたいと思っています。

今回の学会では、小児歯科だけではなく、多職種連携や地域保健活動についても数多く議論されていました。
歯科だけで子どもを育てることはできません。
小児科、耳鼻咽喉科、管理栄養士、保育園、幼稚園、学校、そしてご家庭。
多くの人が関わることで、子どもたちは健やかに成長していきます。
いちかわ歯科でも、口腔機能発達不全症への取り組みや、お口のトレーニング、食育支援などを通して、お子さん一人ひとりの成長をサポートしています。

数年前の「当たり前」が、今では新しい知見によって大きく変わることも少なくありません。
だからこそ私たちは、学会や研修会へ積極的に参加し、最新の知識や技術を学び続けています。
学んだことをそのまま終わらせるのではなく、地域の皆さまへ還元することが私たちの使命です。

武蔵浦和・中浦和で、お子さんの歯並びや口呼吸、食べ方、発音、姿勢、口腔機能などで気になることがありましたら、お気軽にいちかわ歯科へご相談ください。
私たちは、「むし歯を治す歯科医院」ではなく、お子さんの健やかな成長・発育・発達を支え、「生きる力」を育む歯科医院でありたいと考えています。

これからも最新の知識を学び続け、地域の子どもたちとご家族の笑顔のために、より良い医療を提供してまいります。

医療法人H-P Smile いちかわ歯科
院長 市川賢一
〒336-0031 さいたま市南区鹿手袋
【中浦和駅】【武蔵浦和駅】からのアクセスも便利です。

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